ラティm39対戦車ライフル
ラティm39/44 二連対空機関砲
別名「象撃ち銃」とも呼ばれた、兵器デザイナー:エイモ・ラティAimo Lahti(「ラハティ」の表記が実は正しそうですが、ここでは慣れ親しんだ「ラティ」と表記します)製作による、口径20mmの半自動機関砲。冬戦争中に試作型が2丁のみ使用された後、継続戦争では1800丁以上が供給されたものの、すでに敵主力T-34戦車の装甲に立ち向かえる力はなく、専ら履帯を集中的に狙うか、或いはトーチカや機関銃座への攻撃に使われることの方が多く、事実その方が効果的だったようです。
そしてその継続戦争中の1943年、「装甲は厚いが速度は遅い地上攻撃機(Il-2シュトルモビク)」対策として製作されたのが、m39/44対空機関砲です。2丁の対戦車ライフルを特製マウントに据えつけた(いかにも貧乏臭い)即製兵器然としていますが、それでも(あまつさえセミオートながら)実際に成果はあったとされています。
戦後1960年代には、対戦車/対空用としては共に御用済みとして、米国のコレクター諸氏に1000丁以上(!)売り飛ばしてしまったそうですが、その後ベトナムにおける地上攻撃ヘリコプターの猛威を知ったフィンランド軍では、「対ヘリ防空兵器としてまだ使える!」と考え、1988年まで(!)残ったラティを保管していたそうです。
実銃がヘルシンキ(市内)戦争博物館(以下の写真)とパロラ戦車博物館に展示されています。また、「7.62mm」のこの銃のコーナーに、英語の詳しい解説が載っています(フィンランドのサバゲーマーの(酔狂な!)サイトです)。

正面より。「長大」とはこのことです。銃身全長(機関部より先)は1295mm、機関部(銃身より後)は910mm、銃身放熱穴の直径は15mm、銃身(放熱カバー付き)の直径は70mmでした。
先端のマズルブレーキ保護ケース(銃身から鎖で繋がっています)は140*60*40mmでした。

機関部左側。巨大なマガジン(弾倉)には10発の20mm砲弾が込められます。このマガジンの断面(上部の四角面積)は70*210mmでした。
また、雪上での移動を考えて、通常のバイポッド(二脚)に加え、ソリ付き二脚が標準装備となっています。なお肩当ての直前にあるチークパッド部分とソリ本体は木製です。

バイポッド支持部。恐らく射撃時には、ツメ付きの二脚を(ソリの下に)降ろして位置を安定させたと思われます。

全体(写真に入り切りませんでした!)。マガジンを抜いておいた時のためのカバーが前方に倒れています。この展示方法をご覧になってわかる通り、触れます。撃てます(さすがにコッキングはしませんでしたが)。

出た!凶悪!最近展示されるようになったm39/44対空機関砲。最初見たときは目を疑ってしまいましたが、まさしくラティ対戦車ライフルを2丁並べて対空兵器になっています。

マウント左側。なんとも「20mmFLAKを見よう見真似で無理やりこさえた」感があります(実際FLAKのパーツが使われているのか?)。

背後(射撃手側)から。
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