戦車博物館(パロラ)
panssarimuseo , Parola



 フィンランドAFVモデラーの聖地:戦車博物館panssarimuseo。 古参の戦マガ読者などは「パローラ戦車博物館」と認知している場合が多いようですが、正式名称はただ単に「戦車博物館」(愛想がない(~~))。 地名を指す「Parola」も、「パローラ」と言っては通じません。 実際の発音は「パロラ(Parola)」です。
 Panssariは「戦車、装甲」、museoは「博物館」の意。 その名が示す通り、装甲化された車両のことならここです。 逆に「装甲化されてないもの」は近年どこかへ移されたり、海外の博物館との交換材料にされてしまったりしているような感じです。 古い戦マガやMG誌には、ここにあった18tハーフトラックとかBA-10M改造クレーン車などが載っている号がありますが、今ではその姿がありません。(→「裏・戦車博物館」で、ずーっとレストアを待っているのです)

 最寄のVR(国鉄)の駅としては(ずばり)パロラ駅があるのですが、普段は普通電車(各駅停車)しか止まりません。 そしてその普通電車は1時間に1本あるかないか(!)という不便なものなので、我々はいつもハメーンリンナHämmeenlinnaまで行ってしまいます(町には砲兵博物館もあるので、その方が便利で都合が良い)。 そしてハメーンリンナ駅前からパロラParola方面行きの路線バス(「6番」or「5/6番」or「16番」)に乗ります。 乗車時間約10分あまり、パロランヌンミParolannummiのバス停で下車します。 バス停には名前が書いてあるわけでもなく、ただ道端にバスの絵が描かれた黄色い標識が立ってるだけなので、言われないとそれがはたして本当にバス停なのかどうかさえ疑ってしまいますが(!)、迷彩を施された装甲列車がまさしくそこの丘の上に見えているので、わかると思います。
 また路線バスには、日本のような「♪次は〜○○。戦車博物館へお越しの方は次でお降りください♪」みたいな車内アナウンスは無いので(!)、乗車の際にあらかじめ、運転手さんに「ぱろらんぬんみの、ぱんっさりむせおで降ろしてちょ!」の旨伝えておいた方が確実です。 タクシーを捕まえて「To Panssarimuseo please!」とやっても良いですが、バスの値段を知ってしまうと二度と乗る気はしません(~~;)。 住所で言えば「Parola, Hattulantie 334」です。(ハメーンリンナ市内からパロラへの途中ハッツラHattulaには美しい古〜い教会もある。戦車といい古教会といい、知られざる観光スポットと言えよう)

 博物館は(2004年現在)「屋内展示ホール(カフェとおみやげ併設)」「屋外展示」「対戦車兵器ホール」3つのセクションに分かれています。 退役軍人などで組織された「戦車協会(Panssarikilta)」なるボランティア団体の運営だそうで、入場料金は大人1人:5ユーロ=約700円でお釣り(ユーロ導入前の2001年は25マルッカ=約500円だったが・・・(~~))。 最近はハメーンリンナの砲兵博物館の入場料とセットになった「戦車&砲兵チケット」(8ユーロ。お得!)もあるようです。
 (まったく文字通りに!)古今東西の装甲車輛が一同に集まっているこの場所。 戦車(特にフィンランド軍)に思い入れのある人なら充分過ぎるほど、そりゃもーーーお腹いっぱい!になります。

 我々が何度行っても博物館には、チケットもぎり(兼おみやげ売り)のおばちゃん1人と、カフェのおねぇちゃん1人しかスタッフがいません(!)。 その上、来客も非常にまばらで、近所のおっさん(もぎりのおばちゃんとしゃべりっぱなし)とか、元突撃砲兵っぽいおじいちゃん(一人でIII突を前に感慨深げにずっと立っており、うっかり話し掛けづらい)とか、若い戦車兵のグループが見学しに来る(戦車部隊の基地に隣接しているので)とかいう程度で、ハッキリ言って「触りたい放題」「撮り放題」です!←一応触っちゃダメなものにはダメという表示が(ちっちゃく)ありますし、隣接の基地施設は立入禁止です! 念の為。
 屋外展示の車両も許可なく登ろうと思えば登れる・・・ということは、あまり大きな声では言わないようにしておきます(~~)
 とはいえ逆に言えば、何か質問があっても学芸員も誰もいないわけで、「18tハーフやらT-38標的戦車とかどこ行ったの?」とか「このJSU-152の排気管はなんでこうなってるの?」とかいうことが質問できなかったのは惜しいところです(予約すればガイド同行を依頼することもできるようですが・・・それなりに高いです(~~;))。

開館時間(基本的に夏しか開いてないぞ!):
 5/1〜 9/30→毎日10:00〜18:00 (6/25は「戦車部隊創設記念日!」のため休館)
10/1〜10/30→土日のみ10:00〜17:00
(上記以外もリクエストに応じてくれるらしいが、屋外展示は雪が積もっててどうしようもないと思う(~~))

戦車博物館HP:
http://www.panssarimuseo.fi/
戦車協会HP(ここから博物館HPへリンクされてる):
http://www.panssarikilta.fi/


おまけ(戦車博物館の周辺観光案内(?))

主な収蔵展示物(実車写真集へ)


 違う場所で撮影した写真に写っていたものだが、博物館前にはこれと同じ標識が立っている(本当に標識だけがぽつねんと立っている)。
 これが「バス停」である。 この標識の下で待ち、乗りたいバスが来たら手を挙げるのが『通』(!)。 乗りたくなければ「乗らない」というジェスチュアをするのが丁寧。
 敷地内に入るや否や目に飛び込んでくる屋外展示が壮観! 上下2段に分かれている。
 もちろん手入れもされているのだが、もともと湿度が低いため屋外展示にもかかわらず、「錆びて朽ち果てるのを待つのみ」という酷い姿になっているということはない。(2004年春撮影)
 屋内展示ホール。
 入口はきちんと、「ハカリスティはナチの鉤十字とは意味も由来も違う!」という解説から始まっている(!)。(2004年春撮影)
 あっちを向いてもこっちを向いても戦車ばっかり。
 オロオロする日芬のAFVマニア。(2004年春撮影)
 小学校の社会見学に戦車博物館! 祖国独立と防衛の歴史を、堂々と学び・学ばせることの出来るこの国(うらやましいぞ)。

--「この戦車を知ってるヤツぁいるかー?」
---「ハーーイ!」
--「じゃぁ、最近当ててない・・・鈴木くん」
---「Ps.245は・・・T-34-85、長砲身ソトカでーす」
--「そうだぁ。1944年、初期のウラル戦車工場製だねぇ」

 ・・・・・などとやっているトコロ(←んなワケない)。
 収蔵車輛のエンジンやトランスミッションだけを集めた、「moottorihalli(我々は「エンジン屋敷」と訳している)」もある。(2004年春撮影)
 対戦車兵器ばかりを集めた展示ホール(「対戦車屋敷」とでも呼ぶか!)。
 オロオロする日芬の大砲マニア(そしてその姿を撮影するヨメはん)。(2004年春撮影)
 模型展示もハイレベル。 しかもほとんとがフィンランドネタ(!)。(2004年春撮影)
 陸軍基地と演習場にほぼ隣接しているので、博物館周辺ではこういう車輛(ZIL-131)とも、当たり前のようにすれ違う。
 博物館の中に居ても時折、「ドパパパパパパッ!」という銃声が聞こえてくる。(2004年春撮影)
 近く(と言っても徒歩ではかなりキツイ)の戦車部隊の基地にも往年のフィンランド軍AFVが鎮座ましまする(ただしここはモロに軍事施設。立入り・撮影には特別な許可が必要です)。(2002年夏撮影)


戻る